国内ミステリー翔田寛氏の『人さらい』は誘拐ミステリーの傑作か⁉ 翔田寛(しょうだ かん)氏の『人さらい』という作品は、タイトルのとおり誘拐ミステリーである。誘拐ミステリーといえばコンゲームであり、犯人側と追う側の、ふたつの視点を楽しむことができる。もし自分が犯人だったら……どのようにして身代金を奪取するのか? 2018.09.26国内ミステリー
国内ミステリー【第64回江戸川乱歩賞受賞作】斉藤詠一氏の到達不能極 昨年は46年ぶりの「受賞作なし」という結果であり、楽しみにしていたことを奪われたのである。それから1年待ち、待望の2018年度(第64回江戸川乱歩賞)の受賞作『到達不能極』が出版されたので、あらすじと感想を書いていこうと思う。 2018.09.24国内ミステリー
国内ミステリー倉知淳氏の本格ミステリー!『ドッペルゲンガーの銃』 『今年度ベスト級の謎がここに。完全無欠のフェアプレイ精神でおくる奇妙奇天烈な三つの殺人事件。』という、倉知淳氏の「ドッペルゲンガーの銃」の帯の惹句に嘘偽りはなかった。本格ミステリーであり、予想できない結末に至り、読者を楽しませてくれるはずである。 2018.09.22国内ミステリー
おすすめ作品【乱反射ドラマ化】貫井徳郎氏の『乱反射』を含むおすすめ8作品! 貫井徳郎氏の『乱反射』がドラマ化(2018年9月22日22時15分スタート)される。そのことを知ったときのわたしは、「なんでいまさら?」と思ったが、傑作の『乱反射』が再注目されるのはうれしいことである。そして、ほかの作品もおもしろいことを知ってほしいため、貫井氏のおすすめ作品を紹介していきたいと思う。 2018.09.22おすすめ作品
国内ミステリー大崎梢氏の『ドアを開けたら』おすすめできない作品! 帯に書かれているのは「著者渾身の本格長編ミステリー!」である。しかし結果をいうと、ひどい内容だったのだ。どのようにひどいのかを以下に書いていこうと思う。 2018.09.20国内ミステリー
国内ミステリー【『このミス』大賞シリーズ】時限感染/殺戮のマトリョーシカ 岩木一麻氏は【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』】の大賞を受賞する。受賞時の作品名は『救済のネオプラズム』だったが、『がん消滅の罠/完全寛解の謎』に改題して刊行されたため、知っている人は多いだろう。そして、2作目が『時限感染~殺戮のマトリョーシカ』なのである。 2018.09.17国内ミステリー
国内ミステリー中山七里氏のTAS特別師弟捜査 本来の自分を隠し、期待に応えるようにふるまうのは大変なことである。そのプレッシャーに押しつぶされて自分を見失ったり、羨望が嫉妬に変化して標的にされたりする。自分を大きく見せようとするのは最悪だろう。そのようなことを教えてくれる、青春ミステリー作品である。 2018.09.12国内ミステリー
国内ミステリー大沢在昌氏の『漂砂の塔』 レアアースを生産する合弁会社が北方領土にある。領土を主張するロシア、生産技術の中国、エネルギー供給の日本、この3か国が合弁会社に携わっている。その島で両目を抉られた日本人の死体が発見された。 2018.09.08国内ミステリー
海外ミステリー【暗殺者の潜入】マーク・グリーニー氏の暗殺者シリーズ7作目! 7作目である「暗殺者の潜入」の感想を書くまえに、グレイマン・シリーズの順番を記載しておくことにする。このシリーズを読んだことがなく、最初に本作を手にとったとしても楽しむことはできるだろう。だが、より楽しむために以下の6作を読んでおくことをおすすめする。 2019.11.01海外ミステリー