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ピエール・ルメートル氏の【炎の色】『天国でまた会おう』三部作の第2弾!

ピエール・ルメール氏の炎の色という本小説
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ピエール・ルメートル氏の『炎の色』は、『天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)』の続編である。ストーリーは独立しているため、前作を未読だったとしても楽しむことはできるだろう。

しかしより楽しむために、前作を読んでおくことをおすすめする。それではさっそく、あらすじと感想を書いていく。

 
 
皿に載せられたマドレーヌ
 
 

急にお菓子の画像を見せられた読者はいま、おどろいているはずである。いや、お菓子の話なのか……そう思ったかもしれない。お菓子の話ではないが、女性主人公の名前が「マドレーヌ」なのである。

7歳の子どもがいる主人公のマドレーヌは、離婚して実家の邸宅で暮らしている。大銀行家だったマドレーヌの父親が他界し、その葬儀の場面が本書の冒頭である。

だが、大勢の参列者が見守るなかで、あることが勃発する。その出来事をきっかけにして、マドレーヌの人生の雲行きが怪しくなるのだった。

このような内容である。そして、ピエール・ルメートル氏の代表作である『悲しみのイレーヌ』や『その女アレックス』などのように、「これぞミステリー小説だ」という作品だと思って読むと、物足りなさを感じてしまうかもしれない。

前作の『天国でまた会おう』は「ミステリーではない」という位置づけだったはずなので、【カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ】などの作品とは別ものとして本作を読めば、読者の期待に応えてくれるだろう。

3部作だからなのか、大きな謎が解明されずに終わってしまう。そこに不満を感じる。本作の『炎の色』にも前作を引き継いでいる箇所があるので、つぎの作品で明かされるかもしれない。

 
 
皿に載せられたマドレーヌ
 
 

主人公の「マドレーヌ」という文字を読むたびに、上記の画像のようなものが頭をよぎった。そのせいで人物を想像することができなかった。

そして、マドレーヌは食べていないが、わたしはバームクーヘンを食べた。バームクーヘンは、マドレーヌの親戚のようなものだからである。

そうはいっても、「バームクーヘンは、マドレーヌの親戚のようなもの」というのは、わたしが勝手にそう思っているだけなので、自慢げに口外するのはひかえていただきたい。そんな人はいないか……。

頭脳を使って復讐をする。そのような話が好きな人におすすめしたい作品である。マドレーヌを食べながら読むと、もっと楽しめるかもしれない。そんなことはないと思う……。

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