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【朝倉恭介VS川瀬雅彦シリーズ】の順番とあらすじ!

空を飛ぶ飛行機国内ミステリー
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今回は楡周平(にれ しゅうへい)氏の「朝倉恭介VS川瀬雅彦シリーズ」を紹介していきたいと思う。

宝島社の表記は「朝倉恭介・川瀬雅彦シリーズ」だったが、2018年の現在、2次文庫の角川文庫では「朝倉恭介VS川瀬雅彦シリーズ」と表記されている。そのため、ここではすべて角川文庫のほうを記載する。

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1.Cの福音

この作品が、楡氏のデビュー作である。主人公の朝倉恭介が親密である人物は、アメリカのマフィア組織のボスだ。そのことから日本でコカインの密輸と販売組織を立ちあげることになる。

それを実行する方法や、新宿のヤクザとの軋轢がスピーディに展開し、読者を楽しませてくれるだろう。

父の転勤に伴い渡米し、フィラデルフィアのミリタリースクールで聡明な頭脳と強靱な肉体を造り上げた朝倉恭介。その彼を悲劇が見舞う。航空機事故で両親が他界したのだ。さらに正当防衛で暴漢二人を殺害。以来、恭介は、全身全霊を賭して「悪」の世界で生きていくことを決意する。彼が創出したのは、コンピューター・ネットワークを駆使したコカイン密輸の完璧なシステムだった。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第1弾。

2.クーデター

日本の安全保障の不備を書いた問題作。密かに政界や自衛隊などに信者を送りこんだ新興宗教団体が、武器を密輸入してクーデターを企てる。

クーデターの準備までの前半が長いため、そこで苦痛を感じる人が多いかもしれない。だが、後半はおもしろく読めるはずだ。

日本海の北朝鮮領海付近でロシア船が爆発炎上。その動きを窺っていた米海軍原子力潜俳艦が巻き込まれ航行不能となった。漂流する原潜を挟み、「北」と日米韓の緊張が一挙に高まるなか、謎の武装集団が能登に上陸、機動隊を殲滅してしまった。報道カメラマン川瀬雅彦は現場に急行するが、折しも米国大使館と警視庁で同時爆破テロが勃発。これは戦争なのか!?日本を襲う未曾有の危機。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第2弾。

3.猛禽の宴

コカイン密輸で暗躍する朝倉恭介のビジネスパートナーであり、父のように尊敬するファルージオが襲撃された。

その襲撃者に対して、朝倉恭介が復讐する物語である。

日本でコカインを売り捌く朝倉恭介のビジネスは順調に推移するかにみえた。だが、この頃、NYの裏社会では新興組織がマフィアの領域を荒らし始めていた。マフィアのボス、ファルージオは抗争を諌めるが、部下のコジモが新興勢力の排除を強行、その報復としてファルージオが襲撃されてしまう。機に乗じてボスの座を勝ち取ったコジモは、恭介のビジネスを手中に収めようとするが…。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾。

4.クラッシュ

IT企業の社長とその妻、ふたりの絆に亀裂が生じるところからはじまる。夫から限度を超えた嫌がらせをうけたと思いこんだ妻は、自らのITスキルを頼りに報復措置を施した結果、世界中が大惨事に陥る。

飛行機のなかの出来事が大きなウエイトを占めている。そのため、飛行機オタクの人は楽しむことができるだ。

飛行機オタクでないわたしの評価は、楡周平氏の作品のなかでベスト5に入るほどだ。この作品だけを読んでも問題はないため、とくに多くの人に読んでほしいと思っている。

インターネットに自分の全裸写真をアップされ、ネット社会への復讐を誓った天才女性プログラマー、キャサリン。高度32000フィートの上空で突如、最新鋭機が操縦不能に陥る。システムを正常に戻す鍵は指定のHP内に隠されていると犯行声明がなされる。四大ネットワークが犯人の要求通り公開したHPに七千万のアクセス。凶暴なウイルス「エボラ」が、全世界を未曾有の恐怖に陥れる。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第4弾。

5.ターゲット

朝倉恭介がCAIにリクルートされ、CAIのミッションをおこなうこととなる。

北朝鮮、日本、アメリカの情勢をうまく絡ませた話だ。

CIAから公安調査庁にもたらされた極秘情報。それは恐るべきものだった。「北」が空気感染する生物兵器の開発に成功、日本への持ち込みを図っているという。アメリカの怖れる最悪のシナリオは、在日米軍が無力化されたうえで、「北」が朝鮮半島を南進することだった。テロリストを殱滅せよ…。クアラルンプールでCIAに嵌められ、一度きりのミッションを背負わされた朝倉恭介は最強の敵と対峙する。シリーズ第5弾。

6.朝倉恭介 Cの福音・完結編

前作の「ターゲット」では、恭介がマフィアと関連している犯罪者だと知らなかったCIAは、恭介をリクルートして任務に就かせたのだ。この「朝倉恭介」という作品で、恭介の素性がわかることとなる。

CIAはリクルートしてしまった汚点を抹殺するために恭介を追う。そして、コカインの取材のためにコロンビアに赴いた川瀬雅彦が突き止めたのは、恭介が日本のコカインマーケットに関係していることだった。恭介はその結果、CIA、川瀬雅彦、日本の警察に追われることになる。そのような内容である。

関税法の死角を突き、朝倉恭介が全知全能を駆使して創出した「コカイン密輸」の完璧なシステムが、予期せぬところから綻びはじめた。追及の手を伸ばす警察、暗殺を企てるCIA、そして、ついに訪れる川瀬雅彦との対決のとき。日本の犯罪史上稀にみる頭脳と凶悪さを併せ持った華麗なる野獣、朝倉恭介。闇に生きてきた者は闇に消える―待ち受けるのは生か死か?「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズの掉尾を飾る大傑作長編。

さいごに

1996年〜2001年に出版された作品だが、古さを感じずに読むことができる。そのため、きっと楽しませてくれるだろう。

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