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【2019年上半期】海外ミステリーおすすめ9選!5作の名書を添えて……

2019年上半期の海外ミステリー9冊おすすめ作品
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数日が経過すると、8月になってしまう。海外ミステリーは2019年の前半も絶好調で、多くのおもしろい作品が出版された。その結果、寝不足がつづいて困ったものである。

ということで、2019年上半期(2018年12月発刊されたものを含む)の9選と、海外ミステリーの名書を5冊紹介する。

アレン・エスケンス氏の『償いの雪が降る』という本

アレン・エスケンスのデビュー作である本作『つぐないの雪が降る』(原題The Life We Bury)は、ニ〇一五年に、バリー賞ペーパーバック部門最優秀賞、レフトコースト・クライム・ローズバッド賞デビュー作部門最優秀賞、シルバー・フォルシオン賞デビュー作部門最優秀賞と三冠に輝き、同年、エドガー賞、アンソニー賞、国際スリラー作家協会賞の各デビュー作部門で最終候補作となっている。その他にも、さまざまな雑誌、新聞でトップテンに入ったり、ベストに選ばれたり。P398(訳者あとがきより)

上記の文を読めば、本書を手にとりたくなるだろう。登場人物は多くなく、読後感はよい。海外ミステリー初心者の人にもおすすめできる作品である。

授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。話を聴いてジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが…。バリー賞など三冠の鮮烈なデビュー作!

2.拳銃使いの娘

ジョーダン・ハーパー氏の『拳銃使いの娘』という本

前科者で出所したばかりの父親、その娘は11歳の小学生、ふたりが強大な強敵に追われつつ、闘うという物語である。

しかし強敵というものの、「ふたりがピンチに陥る」→「あっさり脱却する」というところが数箇所あるため、「強敵はまぬけじゃないか?」となってしまう。そこは気になるが、楽しめるはずである。

助手席は危険なスクール。少女はタフに生きるのだ!アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀新人賞受賞!

3.贖罪の街

本書は、ハリー・ボッシュシリーズの18作目である。マイクル・コナリー氏の作品を読んだことがない人は、出版順に読むことを強くおすすめする。下の記事に詳しく書いてあるので、参考にしていただければ幸いである。

ハリー・ボッシュシリーズの順番と『贖罪の街』のあらすじと感想
大人気のハリー・ボッシュシリーズは、マイクル・コナリー氏の作品である。18作目の「贖罪の街」が発刊されたのは、半年ほどまえの2018年12月14日だ。おもしろいシリーズなので、未読の人は絶対に手にとったほうがいい。きっと満足できるはずである。

容疑者フォスターは更生した元ギャング。刑事弁護士に協力するのは警察官仲間には裏切り行為と見られることから協力を渋っていたボッシュだが、事件に興味を抱きハラーの陣営に加わった。謎の悪徳警官二人組がことごとく事件調査に介入し妨害をはかり、真相に迫ろうとするボッシュに次々と危機が襲いかかる。

4.黒き微睡みの囚人

ラヴィ・ティドハー氏の『黒き微睡みの囚人』という本

ヒトラーが「ウルフ」と名乗って探偵をやっている。1度はドイツで権力を手にしたが、政変によって祖国を追われて亡命した結果、ロンドンにたどり着いたのだ。

そして、1939年のロンドンでうらぶれていたヒトラーのもとに、ユダヤ人女性がやってきてあることを依頼する……。行方不明の妹を捜して欲しい、と……。

暴力と性の描写があるので、そのような話が苦手な人におすすめすることはできない。しかし、「多くの人に読んでほしいな」と個人的には思っている。

かつてウルフはドイツで有力な政治家だった。しかし、“大転落”と呼ばれる政変が起こり、権力を失った彼は、ロンドンに逃れ私立探偵をしていた。ユダヤ人嫌いのウルフだが、金のためにユダヤ人女性の行方を探すことになり、さらに娼婦連続殺人事件にも巻き込まれてしまう。そして調査を進めるうちに、ウルフは元同志たちが暗躍するイギリスの暗部へと足を踏み入れる。時間と場所を隔てた別の世界。アウシュヴィッツで、作家が夢を見ていた。自分から、ユダヤ人から、すべてを奪ったあの男の夢を。夢の中では男は私立探偵をしていた―。ひとから想像力を奪うことはできない。だが、すべてを奪われ想像力だけが残されたとき、それはひとに何をもたらすのか。ホロコーストを新たな視点で描いた、歴史改変奇想ノワール。

5.無垢なる者たちの煉獄

カリーヌ・ジエベル氏の『無垢なる者たちの煉獄』という本

フランス人作家のサイコスリラーものである。悪人VS悪人というだけで、食指が動いてしまうことだろう。宝石強盗をして負傷した弟を抱えたラファエルが逃げ込んだのは、シリアルキラーの夫に洗脳された妻の家だった……。暗くて重い話だが、悪人同士の心理戦を楽しんでいただきたい!

十四年の刑期を終えたラファエルは、出所するとすぐに弟ウィリアムともに新しい仕事に取り掛かった。すべては計画通りに進んでいた。だが、三千万ユーロの宝石を手に飛び出したとき、ラファエルたちを待ち受けていたのは警官隊だった。激しい銃撃戦が繰り広げられ、最愛の弟が重傷を負ってしまう。追っ手を逃れ、瀕死のウィリアムを一刻も早く治療しなければならない。警察の非常線をかいくぐり、ラファエルたちは村はずれの古びた屋敷に逃げ込んだ。広大な敷地に建つその家にいたのは夫の帰りを待つ妻のサンドラがひとりだけ。理想的な隠れ家のはずだったが、帰宅した屋敷の主は純粋なほどに残酷なシリアルキラーだった…。フランスを代表するミステリー作家が紡ぐ極上のサイコスリラー、ついに日本上陸。

6.座席ナンバー7Aの恐怖

セバスチャン・フィツェック氏の『座席ナンバー7Aの恐怖』という本

乗客ナンバー23の消失』は話題となった。今回は飛行機である。

ストーリーや登場人物はリンクしていないので、好きなほうから読めばいいだろう。ハラハラの連続!張りめぐらされた伏線!この作品をおもしろくないと言われたら、わたしは腰をぬかしてしまう……。

上空数千メートルを飛ぶ旅客機。そこに乗り込んだ飛行機恐怖症の精神科医クリューガー。彼を見舞ったのは想像を絶する悪夢だった。誘拐された娘を救いたければ、この飛行機を墜落させろ。それが犯人の要求だった。恐怖と苦悩にさいなまれるクリューガー。乗客乗員と娘の命を守るには、着陸までに無数の謎を解明しなくてはならない。ドイツでベストセラーを記録したタイムリミット航空サスペンス。

7.ディオゲネス変奏曲

陳浩基氏の『ディオゲネス変奏曲』という本

陳浩基氏の作品である。陳浩基氏といえば、2014年発表の連作中篇集『13・67』が数年前に話題になったので、知っている人は多いことだろう。

  • 週刊文春ミステリーベスト10(2017年)→1位
  • このミステリーがすごい!(2018年)→2位
  • 本格ミステリ・ベスト10(2018年版)→1位

上記のとおりミステリーランキングの上位を総なめにした『13・67』を読んでいない人は、読んで後悔することはないはずなので手にとってみるといいだろう。

そして『ディオゲネス変奏曲』は、17篇を収録した短編集である。あるゆる手を使って騙そうとしてくる、ミステリー好きにはたまらない、華文(中国語)ミステリーを楽しんでほしい。華文(中国語)ミステリーといっても、本書は日本語で書かれている……念のために告げておく……。

今、新たな潮流として注目を浴びている華文(中国語)ミステリ。その第一人者・陳浩基が持てる才能を遺憾なく発揮したのが、この自選短篇集である。大学生たちが講義室にまぎれこんだ謎の人物「X」の正体を暴くために推理を競い合う本格ミステリ「見えないX」、台湾推理作家協会賞最終候補作となった衝撃のサスペンス「藍を見つめる藍」、密室殺人を扱った「作家デビュー殺人事件」、時間を売買できる世界を描いた異色作「時は金なり」など、奇想と仕掛けに満ちた驚愕の17篇を収録。著者デビュー10周年記念作品。

8.フクロウの囁き

オスロ警察殺人捜査課特別班シリーズの第2弾である。

犯人は羽根人間なのか……羽根人間の目的はなんなのか……家のなかでも白い自転車用ヘルメットをかぶっている男が魅力的!……という物語なのである。この作品の欠点は、登場人物がかなり多いことだろう。30人!

しかしおもしろい。詳しくは下の記事に書いてあるので、参考にして『フクロウの囁き』を読んでみてほしい。

『フクロウの囁き』オスロ警察殺人捜査課特別班シリーズの第2弾!
サムエル・ビョルク氏の『フクロウの囁き』は、「北欧発! 世界中が震撼! 北欧ベストセラーのサスペンス・スリラー、待望の日本上陸! 」と帯に書かれていた『オスロ警察殺人捜査課特別班 アイム・トラベリング・アローン』の第2弾である。

オスロの山中で見つかった六歳の少女の首吊り遺体。首には「ひとり旅をしています」のタグがかけられていた。鷲のタトゥーの男、謎の宗教団体、忌まわしい過去―。それぞれの物語が複雑に絡み合い、ひとつにつながっていく。北欧ベストセラーのサスペンス・スリラー。

敷き詰められた羽根の上に横たわる少女の裸の死体。口には白いユリの花が押し込まれ、周囲には蝋燭が五芒星の形に並べられていた。しかも、少女は死ぬ前におぞましい虐待を受けていたことがわかる。困難な状況の中、捜査を進めるムンクとミアだったが、やがて彼ら自身の周囲にも何者かの暗い影が忍び寄る…世界各国でベストセラー、オスロ警察殺人捜査課特別班シリーズ待望の第2弾!

9.国語教師

ユーディト・W・タシュラー氏の『国語教師』という本

ドイツ推理作家協会賞(フリードリヒ・グラウザー賞)長編賞を受賞した作品である。男は有名作家、女は国語教師、ふたりはともに50代で、10数年を共にした元恋人だった。そして、16年ぶりに再会することになったが……。

「ふたりが会うまえのメールのやりとり」「過去」「再会時の会話」「ふたりが互いに語る物語」という4つの場面がある。先をまったく推測させない展開に、ページをめくる手をとめることができない。

作品の大半はふたりのやりとりなので登場人物は少ない。そのためわかりやすく、混乱することがない。ただただ圧倒される、すばらしい作品なのである。

十六年ぶりに偶然再会した、元恋人同士の男女。ふたりはかつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語教師のマティルダは、若い男を軟禁する女の話を語った。しかしこの戯れこそが、あの暗い過去の事件へふたりを誘ってゆく…。物語に魅了された彼らの人生を問う、ドイツ推理作家協会賞受賞作。

おまけ(海外の名作を紹介)

ここからは、「いつか記事を書きたいな」と思っていた作品をまとめて紹介する。

1.シャドー81

『6』の「座席ナンバーA7の恐怖」を手にとったとき、『海外・飛行機・本』という単語が頭を駆けめぐった結果、記憶の底に沈んでいた「シャドー81」が思いうかんだのである。

週刊文春ミステリーベスト10(1997年)で1位になった名作だ。未読の人はすみやかに読むことをおすすめする。まちがいなくおもしろいから!

ロサンゼルスからハワイに向かう747ジャンボ旅客機が無線で驚くべき通告を受けた。たった今、この旅客機が乗っ取られたというのだ。犯人は最新鋭戦闘爆撃機のパイロット。だがその機は旅客機の死角に入り、決して姿を見せなかった。犯人は二百余名の人命と引き換えに巨額の金塊を要求、地上にいる仲間と連携し、政府や軍、FBIを翻弄する。斬新な犯人像と、周到にして大胆な計画―冒険小説に新たな地平を切り拓いた名作。

2.隣の家の少女

2019年の2月頃からだったと思う。わたしが通っている大型書店で、本書が平積みされているのを目撃したのは……。

「衝撃のラストは鳥肌モノ!こんな本にはもう二度と出会えない!」「これはヤバい!!」「最悪なことが起こります!」「あなたは最後まで読めますか!?」と帯に書かれていた。

インディアナで起きた最も恐ろしい犯罪と称された「シルヴィア・ライケンス殺害事件」を下地にしている。

本書が日本で注目されたとき、インターネットでは「絶対に読まないほうがいい」「気分が悪くなる」などの感想を見かけたが、スティーヴン・キングが絶賛した作品なので、読んでみるのもいいだろう。

1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―。キングが絶賛する伝説の名作。

ジャック・ケッチャム氏の作品には、ほかにもおもしろいものがある。たとえば、

避暑客が去り冷たい秋風が吹き始めた九月のメイン州の避暑地。ニューヨークから六人の男女が休暇をとって当地にやって来る。最初に到着したのは書箱編集者のカーラ。すこし遅れて、彼女の現在のボーイフレンドのジム、彼女の妹のマージーとそのボーイフレンドのダン、そしてカーラのかつてのボーイフレンドのニックとそのガールフレンドのローラが到着した。六人全員が到着した晩に事件は勃発した。当地に住む“食人族”が六人に襲い掛かったのだ。“食人族”対“都会族”の凄惨な死闘が開始する。

上の『オフシーズン』は、エログロの殺されまくり……平山夢明氏や白井智之氏のような作風を好む人におすすめである。

そして、下の『襲撃者の夜』は『オフシーズ』の11年後を描いた作品なので、『オフシーズン』→『襲撃者の夜』という順に読むことをおすすめする。

「『オフシーズン』と『襲撃者の夜』のEnglish Edition」のリンクを表示させたい場合は、下の【青色の内側】をクリック(タップ)

北米東海岸メイン州、海岸沿いのリゾート地。ある夜、残忍な殺人が起こり、女性二人が殺され、赤ん坊が行方不明になった。同じ場所で起こった十一年前の惨劇を想起した地元の警察は総出で捜査を始めるが、警察が出払っている最中に第二の惨劇が!かろうじて難を逃れたクレア、少年ルーク、赤ん坊メリッサを待っていた運命とは?キング絶賛、ホラー小説史上に輝くデビュー作『オフシーズン』の舞台を再び用いて鬼才ケッチャムが圧倒的な筆力で描きだした、現代ホラーの極限ともいうべき物語。

3.エンジェルメーカー

このミステリーがすごい!2016年版(2014年11月〜2015年10月発刊のものが対象)の1〜5位は、

1.『スキン・コレクター 上 (文春文庫)

【ブラック・スクリーム】リンカーン・ライムシリーズ13作目!
今回は、ジェフリー・ディーヴァーの『ブラック・スクリーム』を紹介していく。成人男性ひとりが、べつの成人男性ひとりに路上で拉致される。それを目撃していたのは、9歳の女の子だけだった。子供ひとりの証言では頼りないが、犯人が名刺代わりに首吊り縄を置いていったことから、ライムたちは犯人を追うことになる。
ジェフリー・ディーヴァー氏の『スキン・コレクター』はリンカーン・ライム・シリーズの11作目である。シリーズの順番などは上の記事を。
(2019年10月14日時点)のシリーズ最新刊『カッティング・エッジ』の個別記事は下をどうぞ!
『カッティング・エッジ』-ジェフリー・ディーヴァー氏-構成の巧妙さに愕然!
シリーズ14作目の『カッティング・エッジ』を紹介する。本書の帯には「シリーズ原点回帰の傑作」と書かれいるが、傑作という文言を使ってハードルをあげてしまって大丈夫だろうか。そして読了した結果、すばらしい作品だったのである。

2.『悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

『わが母なるロージー』6つの爆弾を毎日ひとつずつ爆発させると脅す男の目的は?
今回紹介する『わが母なるロージー』は、「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」のカミーユ警部が登場する、200ページほどの中編小説である。ちなみに「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」の順番は『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』『傷だらけのカミーユ』だ。
『悲しみのイレーヌ』は「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」の1作目である。上の記事に順番などの詳細を記載してあるので、未読の人は参考にしていただければうれしい。おもしろいシリーズであるため、必読のシリーズだろう。

3.『ありふれた祈り (ハヤカワ・ミステリ文庫)

4.『エンジェルメイカー (上) (ハヤカワ文庫NV)

5.『声 (創元推理文庫)

上記のとおりであり、本書が4位である。それが文庫化(2018年12月19日)され、それからの7か月ほどのあいだ、1か月に1回ほどのペースでAmazonのレビューをチェックしていたが、まったく書きこまれない。

購入されているのに書きこまれないのか、購入されていないなのか……それはわからない。「おもしろいのに」と、7か月ほどのあいだモヤモヤしていたため、紹介することにしたのである。

欠点は値段が高額であること。

  • 新書(3,024円)
  • Kindle(2,722円)
  • 文庫「上・中・下」の合算(2,700円)

Kindleと文庫が高いと思うが、絶対におもしろいので手にとってほしい。文庫のレビューがほとんどないため、新書のレビューページのリンクを置いておく。

上記のレビューを読んだあとにそのまま購入してしまうと、新書バージョンを購入することになるので気をつけていただきたい。

上・下巻のリンクを表示させたい場合は、下の【黒色の内側】をクリック(タップ)

現代ロンドン。大物ギャングだった亡き父の跡を継がず、時計じかけの機械が専門の職人として暮らすジョー。しかし、旧友が持ちこんだ機械じかけの“本”の修理を請け負ったことをきっかけに、彼の周辺に怪しい影が見え隠れするようになる。祖父の遺品がほしいと言いつのるスーツのふたり組、謎の衣装に身をつつんだ客…。ジョーは自分が何かやっかいな事態に巻きこまれてしまったと気づくが。傑作エンターテイメント!

さいごに

海外ミステリーは、2019年の上半期もすばらしい作品がたくさん出版されたので楽しめるだろう。あまりの楽しさに読みふけった結果、寝不足になって体調不良にならないように気をつけていただきたい。傑作ぞろいの海外ミステリーを楽しめれば幸いである。

English Editionがある作品の記事まとめ
多読ブームということなので、『English Edition』がある作品の記事をまとめている。そうはいっても、複数の作品を紹介している記事では、『English Edition』が一部のみという場合があることを許していただきたい。
【海外ミステリーの傑作12選】これらの作品を未読なのはダメ!絶対!
この記事は、海外ミステリーをほとんど読んだことがない人に向けて書いたのである。そのため有名な作品ばかりなので、海外ミステリーを読みなれた人にとってはつまらない記事だど思う。まあ、おもしろい記事は書いたことがないのだが……。ということで、12冊の海外ミステリー小説を紹介していく。
【2018年海外ミステリー文庫本】年内に読んでおきたい17作品
12月の中旬までに、各賞のランキングが出そろう。発表されるのを心待ちにしている人や、「そんなものには興味がねぇやい」という人もいることだろう。わたしは、上位の作品はなんだろうかと頭をめぐらせている。そこで、上位に入りそうな海外ミステリーの文庫本を紹介していく。
ジョー・イデ氏の『IQ2』-シリーズ2作目-暗黒街のホームズふたたび!
前作の『IQ』は、【このミステリーがすごい!2019】(海外編)の3位だった。ちなみに1位と2位は、【1位、カササギ殺人事件】→【2位、そしてミランダを殺す】である。「この3作のなかに未読の作品がある!」という人は、下の記事を参考にしていただければうれしい。

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